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History

最近では超高級食材と言われていますが、私の祖父母たちの時代は、当たり前のように海で獲って食べていたといいます。
今より蟹は多く生息していました。そもそもマングローブの入り江も、その先に広がる真っ白な砂浜も、いまよりずっと広かった。その砂浜からいかだを漕ぎ出して遊んでいました。私の子供の頃は豊かな自然がかろうじて残っていました。ところが、今は大きく環境が変わってしまいました。

開発によって入り江を掘り返し、橋や道路を通すために入り江は狭く深くなりました。
その結果、潮の流れが激しくなり、蟹や小魚たちの餌になるプランクトンが砂と共に流されてしまうようになったのです。
生態系も変わり、カニを捕食する大きな魚種が外海から入ってくるようになりました。畑や宅地が増えたことで、干潟への赤土の流出もあります。今も自然は減りつづけています。蟹にしてみれば、新手の天敵が増えるだけでなく、家や食べ物が奪われているという状態なのです。

「伊良部の蟹は世界で一番美味しい!」と思いました。でも、それ以上に驚いたのが、子供の頃に遊び回った入り江や砂浜が、恐ろしい勢いで失われているという現実でした。

こんなに美味しい蟹が獲れるのだから、蟹の存在をもっと広めることで、彼らが生息できる環境を守れないだろうか…

そう考えて蟹漁師になり、養殖やマングローブ体験ツアーを始めたのです。
島に生まれて生活している人ほど、この奇跡のような自然を当たり前のことと考えるのでしょうか。
環境の変化にはあまり危機を感じていないような気がします。
「安定収入を捨てて、なぜ漁師になったんだ。蟹で飯が食えるか」と当時はよく笑われました。

蟹の養殖はむずかしく、あまりおこなわれていません。
私は立派な設備も、高度な知識も持ち合わせていないところから始めました。
見学に来られた大学の先生から「遺伝子レベルでは……」という話をされてもチンプンカンプンです。
蟹を育てるためには何をすればよいか、大切なことは全部、この入り江から教わりました。入り江に入ると、言葉では言い表せないことをものすごく感じます。
「蟹は何を求めているのか」と、蟹目線で毎日入り江を歩き回っていると、そういう知恵が自然と浮かんでくるのです。

このすばらしい自然を未来に残すためには、いま自分たちの世代が行動を起こさないといけません。
私はとことん蟹目線に立って、訪れる人々に、かけがえのないマングローブの入り江の豊かさを伝えていきます。

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